DAVIDは3次元の物体をスキャンし、デジタル化する事を可能にするフリーソフトウェアです。
www.cs.tu-bs.de/rob/david.html
我々のソフトウェアは、各々の環境に自動的に適応させることが出来ないので、皆さんのヘルプが必要です。その作業は、このマニュアルをよく読むか、以下の5つのヒントを参考に実行して下さい。
背景である「較正コーナー」は正確に直角であること。 自動露出、自動ゲイン、自動ホワイトバランスのようなカメラの補正機能はオフにすること。 カメラの較正作業中、得られる画像は露出、レンズの状態、照明の何れか、 又は全てによって極めて明るいこと。
カメラ較正セクションの 理想的較正画像を参照して下さい。 スキャン中、得られる画像は露出、レンズの状態、照明の何れか、 又は全てによって極めて暗いこと。
理想的なセッティングを得るためには、レーザーラインはクリアにはっきり見え、 その他の物体は出来る限り暗く(最も良いのは真っ黒!に)見えるようライブカメラ の映像を見ながら調整して下さい。
3Dレーザースキャンセクションの 理想的カメラ画像を参照して下さい。 レーザー照射器は出来るだけ高く、つまりカメラとの距離が近すぎないように持って下さい。 さもないと欠陥が多く醜いスキャン結果になります。上記した事柄は、なぜβテスターの方々がなかなか良い結果を得られなかったか?の重要な答えを示しています。 しかし、あなたがマニュアルを精読すれば、もっと色々な知識を得ることが出来るでしょう。 特に、あなたのスキャン結果が私たちのスクリーンショットほどには美しくなかった時には有用です。 このマニュアルはそれほど分厚くないと思うのですが...:-)
これまで、物体表面に接触すること無く計測し、3次元データを構築する手法について多くの提案がなされてきました。しかし、それらの殆どは複雑で高価な機材が必要でした。日々急速に拡大する「効率的に3次元のハード・ソフトウェアを扱いたい」という要求に対し、安価な解決法が強く求められています。DAVIDは3次元データを安価に得るためのシステムです。必要な機材は一般市販のハンディレーザー照射器と、動画用のwebcamや白黒カメラだけです。
パソコン:
....Microsoft .NET Framework 1.1が動作しているWindws 2000/XP パソコン
レーザー:
非常に薄く、かつ明るい光の平面を作り出せるライト。ホームセンターでも売っているような、\5,000に満たないようなレーザー水準器でも大抵の場合は十分です。 我々は円柱状レンズを備えたレーザーダイオードを使って実験する事が多いです。
カメラ:
安いwebcamでもスキャン出来ますが、もちろん高級なカメラの方が良い結果を得られます。カラーである必要はありません。白黒で十分です。ただし、WDMドライバーで動くカメラであることが必須です。
較正コーナー:
カメラの較正とスキャンの背景として、「較正コーナー」が必要です。それは正確に90度をなす2面の壁かボードである必要があります。その壁やボードに貼るための、カメラ較正用パターンをダウンロード出来るようにしました。
以下にあなた自身の「較正コーナー」を組み立てる手順を示します。この作例では、二枚の平らで白いプラスチック板と接着剤、較正パターン(DAVIDパッケージに含まれる数パターンのPDFからプリントアウトした物)から作っています。理論的に、較正パターンは拡大・縮小して印刷することが出来ます。
「scale」で示された長さを測定し、記録しておいて下さい。カメラの較正を行なう時に必要になります。
印刷したパターンの細線を、ハサミで正確に切って下さい。最終的に非常に重要な点は、切り分けられた二つの紙の切断部分が精密に触れ合う事です。
それぞれのパターンをボードに貼り付けますが、ボードが直角に組み立てられた時、切断部分が正確に触れ合うように注意して下さい。
何か正確に直角な物に当てて、ボードを正確な90度にセットして下さい。下端にグレーで印刷されている、位置合わせ用の矢印部分は完璧に合っていなければなりません! 円が二つ重なって8の字状になっているマーカーはカメラ側から見て右下隅に位置していなければなりません!
!!! これらの条件は、カメラの較正作業ならびにスキャン作業中の全般に渡って保たれなければなりません !!!
2枚のボードは、ガムテープなどで張り合わせるか、より良いのは蝶番でネジ留めしてしまうといいでしょう。
部屋の壁を使う方法
上記に対し、壁が平らで、正しく直角であり、2枚の較正パターンを完全に突き合わせて貼ることが出来るなら、単純に部屋の隅を使うことも出来ます。その場合も、8の字状マーカーが、カメラから見て右下隅になるようにして下さい。